静的サイトジェネレーターと相性のよいホスティングサービス一覧（ 2021 年時点）
2021 年 7 月時点における「静的サイトジェネレーターと相性のよいホスティングサービス」をかんたんにまとめました。
「静的サイトジェネレーター」は長いので以下「 SSG 」と書きます。
選定基準は次のとおりです:
- SSG ・ Jamstack 界隈で有名
- 特定の SSG に特化していない汎用のサービスである
これらのサービスには多くには以下の特徴が備わっています:
- 見やすいダッシュボード
- ビルド・プレビュー・デプロイのワークフローの自動化
- GitHub などのコードリポジトリとの連携
- FaaS サービスとの連携
- CDN 対応
- 独自ドメイン対応
- TLS/SSL 対応
- 無料枠
目次
- Netlify
- AWS Amplify Hosting
- Azure Static Web Apps
- Firebase Hosting
- GitHub Pages
- Cloudflare Pages
- Vercel
Netlify
Netlify は、静的サイトホスティング市場におけるリーダー的存在である Netlify 社が提供するホスティングサービスです。 SSG や Jamstack についてある程度知識のある人で Netlify を知らない人はいないぐらい有名なサービスです。 ちなみに、「 Jamstack 」ということばを世に広く知らしめたのは Netlify 社の CEO Mathias Biilmann 氏と言われています。
AWS Amplify Hosting
Amplify Hosting は、クラウド市場のリーダー AWS （ Amazon Web Services ）が提供する静的サイトのホスティングサービスです。
Azure Static Web Apps
Azure Static Web Apps は、クラウド市場の二番手 Microsoft が提供する静的サイトホスティングサービスです。
Firebase Hosting
Firebase Hosting は、 Google が提供する静的サイトのホスティングサービスです。 もともとは別会社のサービスでしたが、 Google が 2014 年に買収し現在では GCP （ Goole Cloud Platform ）のサービスの一部として提供されています。 なお、 Firebase には Hosting の他にも Firestore や Authentication など数多くのサービスがあります。
GitHub Pages
GitHub Pages は、 GitHub が提供する静的サイトのホスティングサービスです。 特に Ruby ベースの SSG である Jekyll 向けのサポートが厚いですが、 Jekyll 以外の SSG でも利用することができます。 現在の SSG ・ Jamstack トレンドが来るずっと前の 2008 年頃から運営されており、この市場では長老の部類のサービスです。
Cloudflare Pages
Cloudflare Pages は、 CDN ・リバースプロキシの市場におけるリーダー Cloudflare が提供する静的サイトのホスティングサービスです。 2021 年に正式版がスタートした比較的新しいサービスですが、 CDN ・リバースプロキシの市場で高いシェアを持つ Cloudflare が提供するサービスということで今後の成長が期待されます。
Vercel
Vercel は、サービス名と同名の Vercel 社が提供する静的サイトのホスティングサービスです。 Vercel 社は 2016 年にスタートした会社で、静的サイトホスティングを行うベンチャーとしておそらく Netlify の次に有名な会社です。 以前は ZEIT という名前でしたが 2020 年に Vercel という名前に変わりました。 Vercel 社は SSG SSG と SSR SSR に対応した人気のフレームワーク Next.js の開発元でもあります。
以上です。
SSG や Jamstack の採用を検討している方はこのあたりの定番のサービスを最初に検討するとよいのではないかと思います。
ちなみに、これらのサービスにおいては「日本国内にサーバーがあるかどうか」で HTTP リクエスト時のレイテンシが大きく異なってきます。 サイトのパフォーマンスを特に重視する場合には「国内にサーバーがあるかどうか」もチェックして選ぶことをおすすめします。