WordPress のバージョニングとリリースサイクルまとめ
WordPress (ワードプレス)のバージョニングとリリースサイクルについてかんたんにまとめます。
最初に用語の意味を明確にしておきます。
- バージョニング: バージョン番号付け
- リリースサイクル: バージョンが上がる周期やプロセス
尚この記事を書いた時点での WordPress の最新バージョンは 5.3.2
です。
また、バージョニングとリリースサイクルは将来的に変更される可能性があるので参考にされる際は注意してください。
バージョニング
WordPress のバージョニングのルールは次のとおりです。
- WordPress のバージョンは
.
区切りの 2 つまたは 3 つの正数からなる。例:5.3
/5.3.2
。 - 最初の 2 つの数字がメジャーバージョンを表す。
5.3
はメジャーリリース。メジャーリリースでは新しい機能や新しい開発者向け API の追加が行われる。 - バージョンが 3 つの数字からなる場合の 3 つめの数字がマイナーバージョンを表す。
5.3.1
や5.3.2
はマイナーリリース(またはポイントリリース)。マイナーリリースでは、バグフィックスや既存機能の改善だけが行われ、新しい機能や API の追加は原則行われない。
一般にソフトウェアのメジャーバージョンが上がるときには後方互換性の無い変更が行われることが多いですが、 WordPress は後方互換性をできるかぎり壊さない方針で開発されているため、メジャーリリースが上がった場合でも原則そのまま使い続けることができます。
また、メジャーバージョンの 2 つめの数字( 5.3.2
の 3
)は必ず一桁で 9
を越えることはありません。 5.9
の次のバージョンは 6.0
です。
各メジャーバージョンにはジャズミュージシャンにあやかったコードネームが付けられます。
リリースサイクル
WordPress のメジャーバージョンのリリースサイクルは約 4 ヶ月です。 ひとつのリリースサイクルは次の流れで進みます。
- フェーズ 1: 計画
- フェーズ 2: 開発
- フェーズ 3: ベータリリース
- フェーズ 4: RC (リリース候補)
- フェーズ 5: リリース
フェーズ 1 では次のリリースにどんな内容を盛り込むかが議論・決定されます。 フェーズ 2 では実際の開発が行われます。 フェーズ 3 はベータ版としてのリリースです。ベータ版以降はバグ修正のみが行われ、機能の追加やリクエストは受け付けられません。 フェーズ 4 はほぼ確定版としてのリリースです。リグレッションバグやリリースを不可能にしている問題への対応のみが行われます。 フェーズ 5 は実際のリリースです。 WordPress サイトの管理者たちが新しいバージョンを利用できるようになります。
以上です。
もっと詳細を知りたい場合は参考↓の公式サイトのページに詳しく書かれているのでそちらを参照してください。