GitHub Codespaces で WordPress を動かす方法
GitHub Codespaces 上で WordPress を動かす方法についてです( 2021 年 8 月時点の情報です)。
Codespaces にはポートフォワーディング機能が備わっており Codespaces 上で動かしたウェブサーバー・ CMS にブラウザからアクセスすることができます。 Codespaces を使うと手元の環境を汚すことなく Docker も使わずに WordPress をさっと動かせるので、最新バージョンの WordPress や気になるプラグインをちょろっと試したいときなんかに便利かと思います。
実際に使えるリポジトリを作ったので Codespaces にアクセスできて興味のある方は使ってみてください:
使い方
上のリポジトリを Codespaces で開きます。
Codespaces の Visual Studio Code が起動したら「 Terminal 」から Docker イメージのビルドとダウンロード、コンテナの起動を行います:
# イメージのビルドdocker compose build# イメージのダウンロードdocker compose pull# コンテナの起動docker compose up -d
コンテナが起動したら、ポートフォワーディングの URL を使って WordPress のインストールを行います:
WP_URL="https://${CODESPACE_NAME}-8000.githubpreview.dev"WP_ADMIN_USER="admin"WP_ADMIN_EMAIL="example@example.com"WP_ADMIN_PASSWORD="password"docker compose exec wordpress \wp --allow-root core install \--url="$WP_URL" \--title="WordPress サンドボックス" \--admin_user="$WP_ADMIN_USER" \--admin_email="$WP_ADMIN_EMAIL" \--admin_password="$WP_ADMIN_PASSWORD" \--skip-email
このインストールのコマンドは codespaces/install-wordpress-on-docker.sh
というスクリプトファイルに記述してあるので、こちらを実行しても OK です:
./codespaces/install-wordpress-on-docker.sh
環境変数 CODESPACE_NAME
には codespace の一意な名前が格納されています。
プレビュー URL は https://[codespace 名]-[ポート番号].githubpreview.dev
というパターンになるようなので --url
にこの URL をセットしています(ここではポート 8000
を使用しています)。
使い捨ての環境なので、ユ ーザー名やメールアドレス、パスワードは適当です。
docker compose up -d
を実行してから MySQL の待ち受け状態が整うまで少し時間がかかるので( 10 秒程度)、インストールコマンドを早く実行しすぎるとデータベース接続エラーで失敗します。
その場合は少し待ってから再度実行します。
Error: データベース接続確立エラー. これは、`wp-config.php` ファイルのユーザー名とパスワードが正しくないか、あるいは `db` のデータベースサーバーに接続できないかのどちらかを意味します。ホスティングサービスのデータベースサーバーがダウンしているかもしれません。
無事インストールが完了したらポートフォワーディングのプレビュー URL より WordPress サイトにアクセスします。