.xd ファイルの中身を Adobe XD を使わずに確認する方法
Adobe XD で作成された .xd
ファイルの中身を XD のアプリケーションが無い環境で確認する方法についてです。
先に結論ですが、アートボードなどをそのまま見ることはできませんがプレビューや画像素材などは(一部)閲覧できます。
記事執筆時点において .xd
ファイルの実体は .xlsx
ファイルなどと同様で .zip
ファイルのようなので、 .zip
ファイルとして展開することができます。
その展開されたファイル群の中に画像素材が含まれています(仕様を確認したわけではありません、あくまでも観測です)。
手元の sample.xd
ファイルで以下試してみました。
unzip
コマンドで展開します:
unzip sample.xd -d extracted/
extracted/
の下に次のようなファイルが展開されました。
末尾に /
があるものはディレクトリです。
META-INF/
metadata.xml
artwork/
artboard-xxx/
artboard-xxx/
...
pasteboard/
interactions/
interactions.json
renditions/
image-193-512.png
image-770-2048.png
resources/
xxx
xxx
...
graphics/
graphicContent.agc
sharing/
sharing.json
manifest
mimetype
preview.png
thumbnail.png
preview.png
と thumbnail.png
はプレビュー用やサムネールの画像です。
renditions
と resources
の下にも画像素材があります。
renditions
の下にある画像は .png
拡張子が付いておりそのまま閲覧できます。
resources
の下にあるファイルには拡張子が付いていませんが、私の場合は .png
拡張子をつけると PNG ファイルとして閲覧できました。
ちなみに、 metadata.xml
interactions.json
graphicContent.agc
manifest
mimetype
などはテキストファイルです。
このあたりを解析すればアートボードも XD が無くてもある程度再現できるかもしれません。
なお、 Dropbox などのストレージサービスでは .xd
ファイルのプレビューが見れるようになっていたりもします。
さっとプレビューだけ見たいようなときはそういったサービスにファイルをアップロードするのが早くてよいかもしれません。