O'Reilly Safari を半年使ってみた

O'Reilly Safari Online Learning

ソフトウェア関連の技術書で有名な米 O'Reilly 社が Safari というウェブサービスを行っています。

月額の利用料を払えばソフトウェア関連の書籍・動画が読み放題・見放題になるサービスで、確か 2018 年の途中までは「 Safari Books Online 」という名前で 2019 年現在は「 Safari Online Learning 」という名前になっています。

この Safari をこのところ( 9 ヶ月ほど)使っていてとても気に入っているので今回はその感想をかんたんにまとめてみたいと思います。

日本でも利用している人が一定数いるはずですが、 Safari という名前のググラビリティが悪いためか、検索しても日本語で書かれた感想があまり見つかりません。

すでに Safari に興味があり利用を検討している方、日頃から英語の技術書をよく読む方は、よければ参考にしてみてください。

Safari とは

ソフトウェア関連の書籍と動画が見放題になるサブスクリプション型のサービスです。

正確な数はわかりませんが書籍と動画あわせて数千〜数万個のリソースを定額で利用することができます。 価格は、 Individual というコースだと月払いで 39 ドル/月、年払いで 399 ドル/年です( 2019 年 4 月時点)。

O'Reilly 社が提供するサービスですが、閲覧可能な書籍は O'Reilly 社のものだけではありません。 有名どころとして例えば、 Addison-Wesley Professional 、 Packt Publishing 、 Pragmatic Bookshelf 、 Prentice Hall 等が出版している書籍も読むことができます(ただし、これらの出版社が出版している書籍がすべて利用できるわけではないようです)。

私が利用しているのは 39 ドル/月の Individual というコースですが、その他 Teams コース、 Enterprise コースというものも用意されています。 個人で利用する場合は Individual 一択だと思います。

所感

以下所感です。 全体的にとても気に入っているので、ほとんどよい点ばかりです。

よい点: 書籍の数が多い

上述のとおり数千〜数万冊ものソフトウェア関連の書籍を定額で読むことができます。 ソフトウェア開発の仕事をしている人であれば「興味のある本が一冊も無い」ということはそうそう無いのかなと思います。

よい点: 購入前の吟味が要らない

1 冊ずつ購入するふつうの書籍の場合だと、ハズレを引きたくないという思いから購入前の吟味に時間がかかってしまいますが、 Safari の場合は 1 冊ごとの料金はかからないため気軽に試し読みすることができます。 特に Packt Publishing の書籍なんかは当たり外れがとても大きいので、「とりあえず読んでみて判断する」ができるのは時間節約という意味で大きなメリットです。

よい点: 読み始めた書籍をいつでも止められる

ふつうの書籍の場合だと、読んでみて「ちょっと違うな」と思った書籍でも「買ったからには元を取りたい」という思いから(笑)ついよいところを探してできるだけたくさん読もうとしてしまいますが、 Safari の場合は「この本あかんわ!」と思ったらいつでも躊躇なく止めることができます。 ノーサンクコストです。

よい点: 興味のある部分だけを読める

書籍を一冊まるまる読みたいわけではなくて「 3 章と 5 章だけ読みたい」ということが稀にありますが、 Safari だとそれが可能です。

よい点: 書店では出会えなかったであろう書籍に出会える

書籍によってはその中身も含めて横断検索ができるので、ふつうに書籍を探していたら出会えなかったであろう書籍を検索経由で知ることができます。

よい点: 書籍はオフラインでも読める

専用のアプリを使えば書籍はダウンロードすることができるので、オフラインでも読むことができます。

よい点: サービス内容が日々改善されている

毎週のように新しい機能や UI が出てきます。 アジャイルな感じで運用されているのだろうと想像がつきます。

いまいちな点: 動作がもっさり

書籍を読む方法としてサイトとアプリの 2 つが用意されていますが、どちらも動作がもっさりしています。 以前に比べると最近は改善されてきた感じもしますが、遅いときは 1 ページ読み込む度に体感で 10 秒〜ぐらいかかる感じだったので、これが原因で利用を止める人も一定数いるのではないかと思います。

いまいちな点: レビューが少ない

サービスが本格的に展開されてから期間が短いためかみんなあまりレビューしないのか、理由はよくわからないのですが、レビューの数が Amazon 等に比べて少ない気がします。 洋書を買うときに私は「明らかに外れな書籍」を避けるためにレビューを参考にするのですが、 Safari はレビューの数が少ないので気になる本は Amazon で検索してレビューをチェックしています。

という感じで、以上です。

コストパフォーマンス

ふつうに書籍を購入する場合と単純に比較するなら、 Safari は月払い 39 ドル/月なので、 39 ドル相当の書籍を月 1 冊以上読むなら Safari の方がパフォーマンスがよい可能性があります。 逆に、時間等の関係で 39 ドル相当の書籍を月 1 冊も読めないような場合はふつうの書籍を買った方がよいでしょう。

ただし、当然ですが、ふつうの書籍の場合は Safari よりも書籍の選択肢が多いです。 逆に、上述のとおり Safari のメリットはたくさんあるので、ふつうの書籍と Safari の価値を単純に価格だけで比較するのは難しいと思います。

個人的には、年に高々 4 〜 5 万円の出費でこれだけのサービスが利用できてしまうのはものすごいと思います。 世の中便利になる一方ですね。

10 日間の無料トライアルができるので、興味がある方はまずは無料トライアルをやってみるとよいと思います。