SD カードに Raspbian をインストールする方法 for Mac
SD カードに Raspberry Pi 用の OS である「 Raspbian 」を Mac でインストールする方法についてご紹介します。
「インストール」という表現は正確ではないかもしれません。より正確には「 Raspberry Pi で Raspbian が起動するような SD カードを作る方法」です。
以下のステップを踏みます。
- SD カードをフォーマット
- Raspbian のディスクイメージをダウンロード
- Raspbian を SD カードにインストール
1. SD カードをフォーマット
下準備として、 Raspbian を入れたい SD カードをフォーマッターでフォーマットします。選択肢はもろもろあるかと思うのですが私は次のフォーマッターを使いました。
2. Raspbian のディスクイメージをダウンロード
続いて、インストールする Raspbian のディスクイメージをダウンロードします。 Raspberry Pi の公式サイトにダウンロードリンクが用意されています。 記事執筆時点では、他の OS と並んで以下のページに Raspbian のディスクイメージのダウンロードリンクが置かれています。
こちらをクリックして圧縮されたディスクイメージをダウンロードします。 ダウンロードしたらインストールするために展開しておきます。
3. Raspbian を SD カードにインストール
フォーマットされた SD カードと OS のディスクイメージが用意できたら、実際にイメージを SD カードに書き込みます。 いくつかの方法があるかと思いますが、ここではコマンドラインでインストールする方法をご紹介します。 公式の解説ページはこちら。
3.1. SD カードのディスクを特定
$ diskutil list
こちらのコマンドを実行して SD カードに相当するディスクを特定します。 ディスクのパーティションではなくまるごとひとつのディスクを選択する必要があるので要注意です。
コマンドの出力結果を見て「 SD card 」云々と書かれているディスクを正しく特定しましょう(たとえば disk4 )。 こちらは環境によって異なってくるため注意が必要です。 以下の手順では 必ず正しいディスク を選びましょう。
3.2. ディスクをアンマウント
$ diskutil unmountDisk /dev/(上で調べた SD カードのディスク名)
diskutil
のサブコマンド unmountDisk
でアンマウントします。
3.3. ディスクにイメージを書き込み
最後にディスクにイメージを書き込みます。 ディスクイメージのファイルの内容をそのまま SD カードに書き込みます。
$ sudo dd bs=1m if=(イメージファイル .img ) of=/dev/(上で調べた SD カードのディスク名)
こちらのコマンドのおおよその意味合いは次のとおりとなります。
if
(入力ファイル)の内容をbs
(ブロックサイズ) 1M でof
(出力ファイル)にsudo
(スーパーユーザ)権限で書き込む。
パスワードが求められるかと思いますので、そちらを入力してしばらく待ちます。 こちらのコマンドの実行には結構な時間がかかりますので、お茶でも沸かしてゆっくり待ちましょう。
以上です。
あとはこの SD カードを Raspberry Pi に指してモニタ、キーボード、マウスをつないで Raspberry Pi の電源をいれれば Raspberry Pi の起動処理が走ります。
初期ユーザ pi
についてはユーザ / パスワードはいずれも pi
となっています。