Google スプレッドシートでの行情報の便利な使い方
Google スプレッドシートで「行の情報」( ROW()
)を便利に使う方法をいくつか集めてみました。
1. 自動採番
テーブルで何らかの情報を管理していると、各行に番号をつけたくなることがあります。 そんなときは 1, 2, 3 ... と数値をひとつずつ入力したり、最初の 1 と 2 だけ入力して後はマウスでセルの角をひっぱって値を自動補完したり、という方が多いかと思います。
行番号の情報( ROW()
)を使えば、お手軽に自動採番を実現することができます。
先頭にヘッダ行がある場合:
=ROW() - 1
先頭にヘッダ行がない場合:
=ROW()
行を入れ替えたりしても自動で番号が更新されるのでとても便利です。
2. 表の自動ストライピング
表の偶数行と奇数行に対して別のスタイルを適用して可視性を高めたい場合は Conditional Formatting と ROW()
を組み合わせると便利です。
手順はおおよそ次のとおり。
- ツールバーなどから「 Conditional Formatting 」を選択
- セレクトボックスで「 Cutom Format is 」を選択
- 下の式を入力
- 適宜スタイルを設定
=MOD(ROW(), 2)=0
この場合は偶数行だけにスタイルがつきます。
3. ステータスカラムの値に応じて行全体をグレーアウト
質疑応答やタスクなどをシートで管理しているときに、表の中のステータスを表すカラムが変更されると自動的に行全体がグレーアウトされたりすると便利です。
上の「 2. 表の自動ストライピング」と同じ要領で「 Conditional Formatting 」で以下の式を入力します。
=ISNUMBER(FIND("済", INDEX($D:$D, ROW(), 1)))
すると、ステータに特定の文字が入力されるとその行に対して自動的にそのスタイルが適用されます(この場合は D 列に「済」という文字が入ったら自動的んスタイルが適用される)。 値が変わると、一瞬の間をおいた後にスタイルが変更されます。
確認していませんが、コードは Microsoft の Excel と同じはずです。