O'Reilly Online Learning を半年使ってみた

よかったモノ紹介

O'Reilly Safari Online Learning

追記 2022/08/04: タイトルの「 O'Reilly Safari 」を「 O'Reilly Online Learning 」に変更しました。価格以上の価値を得ているのでその後も使い続けています。

追記 2020/06/13: その後も使い続けています。今は名前から「 Safari 」が外れて「 O'reilly Online Learning 」になっているようです。

追記 2020/03/10: 2020/01/06 に価格が月々 39 ドルから 49 ドルに変更されたようです。とても強気の価格変更ですが、個人的にはこれでも価格以上の価値は十分にあると思います。

ソフトウェア関連の技術書で有名な米 O'Reilly 社が Safari というウェブサービスを行っています。

月額の利用料を支払えばソフトウェア関連の書籍や動画が読み放題・見放題になるサブスクリプションサービスです。 確か 2018 年の途中までは「 Safari Books Online 」という名前でやっていましたが、 2019 年現在は「 Safari Online Learning 」という名前に変わっています。

この Safari をこのところ( 9 ヶ月ほど)使っていてとても気に入っているので、今回はその感想をかんたんにまとめました。

日本でも利用している人が一定数いるはずですが、 Safari という名前のググラビリティが悪いためか、検索しても日本語で書かれた感想がほとんど見つかりません。

すでに Safari に興味があり利用を検討している方、英語の技術書をよく読む方のご参考になればと思います。

Safari とは

ソフトウェア関連の書籍と動画が見放題のサブスクリプションサービスです。

書籍と動画あわせて数千〜数万個のリソースを定額で利用することができます。 価格は、 Individual というコースだと月払いで 39 ドル/月、年払いで 399 ドル/年です( 2019 年 4 月時点)。

O'Reilly 社が提供するサービスですが、閲覧可能な書籍は O'Reilly 社が出版しているものだけではありません。 他社の書籍もあり、例えば有名どころでは Addison-Wesley Professional 、 Packt Publishing 、 Pragmatic Bookshelf 、 Prentice Hall 等が出版している書籍も読むことができます(ただしこれらの出版社の書籍がすべて利用できるわけではないようです)。

私が利用しているのは月額 39 ドルの Individual というコースですが、その他 Teams コース、 Enterprise コースというものも用意されています。 個人で利用する場合は Individual 一択になると思います。

所感

以下所感です。 全体的にとても気に入っているので、ほとんどよい点ばかりです。

よい点: 書籍の数が多い

上述のとおり数千〜数万冊ものソフトウェア関連の書籍を定額で読むことができます。 ソフトウェア開発の仕事をしている人であれば「興味のある本が一冊も無い」ということはそうそう無いのかなと思います。

よい点: 購入前の吟味が要らない

1 冊ずつ購入するふつうの書籍だと、ハズレを引いてしまうのを防ぐために購入前の吟味に時間がかかってしまいますが、 Safari の場合は 1 冊ごとの料金がかからないため気軽に試し読みすることができます。 特に Packt Publishing の書籍なんかは当たり外れが大きいので、「とりあえず読んでみて判断する」ができるのは時間の節約という点で大きなメリットがあります。 Amazon 等でも試し読みはできますが一部だけを見ても判断を誤ることがあるので、 Safari の「全体をパラッと眺めて判断」ができるところは非常に魅力的です。

よい点: 読み始めた書籍をいつでも止められる

ふつうの書籍だと、少し読んでみて「ちょっと違うな」と思った場合でも「元を取りたい精神」が邪魔をしてなかなか読むのをやめられませんが(笑)、 Safari の場合は「この本あかんわ!」と思ったらいつでも躊躇なく止めることができます。 ノーサンクコストです。

よい点: 興味のある部分だけを読める

書籍を一冊まるまる読みたいわけではなくて「 3 章と 5 章だけ読みたい」ということが稀にありますが、 Safari だとそれが可能です。

よい点: 書店では出会えなかった書籍に出会える

書籍によってはその中身も含めて横断検索ができるので、オンライン・オフライン問わず書店でふつうに書籍を探しても出会えなかったであろう書籍に巡り合うことができます。

よい点: 書籍はオフラインでも読める

専用のアプリを使えば書籍はダウンロードすることができるので、オフラインでも読むことができます。

よい点: サービス内容が日々改善されている

毎週のように新しい機能や UI が出てきます。 アジャイルな感じで運用されているのだろうと想像がつきます。

いまいちな点: 動作がもっさり

書籍を読む方法としてサイトとアプリの 2 つが用意されていますが、どちらも動作がもっさりしています。 以前に比べると最近は改善されてきた感じもしますが、遅いときは 1 ページ読み込む度に体感で 10 秒〜ぐらいかかる感じなので、これが原因で利用を止める人も一定数いるのではないかと思います。

いまいちな点: レビューが少ない

サービスが本格的に開始されてからまだ期間が短いためか、みんな Safari ではあまりレビューしない習慣なのか理由はよくわかりませんが、レビューの数が Amazon 等に比べて少ないです。 洋書を買うときに私は「明らかに外れな書籍」を避けるためにレビューを参考にするのですが、 Safari はレビューの数が少なく判断がつかないので、気になる本は Amazon のレビューをチェックするようにしています。

ということで以上です。

書籍を 1 冊ずつ買う場合とのコストパフォーマンス比較

ふつうに書籍を 1 冊ずつ購入する場合と単純に比較するなら、 Safari は月々 39 ドルなので、 39 ドル相当の書籍を月 1 冊以上読むなら Safari の方がコストパフォーマンスがよい可能性があります。 逆に、 39 ドル相当の書籍を月 1 冊も読まないような感じなら、ふつうの書籍を買った方が単純なコストパフォーマンスとしてはよいでしょう。

また、ふつうの書籍の場合は Safari よりも書籍の選択肢が多いので、そこは単純には比較できません。 上で述べたとおり Safari にはさまざまなメリットがあるので、ふつうの書籍と Safari の価値を単純に「情報量÷価格」だけで比較するのは難しいと思います。

個人的には、年に高々 4 〜 5 万円の出費でこれだけのサービスが利用できてしまうのはものすごいと思います。 大学の図書館を思い出します。

10 日間の無料トライアルができるので、興味がある方はまずは無料トライアルをやってみるとよいと思います。

参考


アバター
後藤隼人 ( ごとうはやと )

Python や PHP を使ってソフトウェア開発やウェブ制作をしています。詳しくはこちら